保健開発委員会(CDS)運用パッケージへの統合検討ワークショップを実施しました

2019年10月31日

2019年9月25日から27日に米国国際開発庁(USAID)の支援を受けて活動しているNGOであるAbt Associates主催の「省内の既存ツールおよびOGRISの保健開発委員会(CDS)運用パッケージへの統合検討ワークショップ」が行われました。現在、保健社会活動省内には、コミュニティレベルの保健ガバナンスおよびマネジメント能力を強化するために開発された複数のマネジメントツールが存在します。これらのツールにはその内容や使用対象者に多くの重複があり、ツールを使用する現場の負担が増大しているという問題が繰り返し指摘されています。2018年以降、セネガルの全公的保健施設にCDSを導入するというリフォームが進められており、この過程で、省内の担当部局の計画・調査・統計局パートナーシップ課のリーダーシップの元、コミュニティレベルの既存ツールの関連性を整理し、正式なCDS運用のマネジメントパッケージを検討するためのワークショップが実施されました。

CDS運用強化のために、省内の数あるツールの中から、Abt Associates支援の枠組みで開発されたコミュニティ調整会議の枠組みツール(Cadre de Restitution Communautaire:CRC)と市民アクション・ボイスツール(Action et Voix Citoyenne:AVC)に加えて、PARSS2のリソース・保健情報管理ツール(OGRIS)が候補として選定されました。本ワークショップ中、OGRISの医薬品・保健情報・人材管理の全13ツールが、CDS運用パッケージに統合できるか、ひとつずつ検討しました。その結果、11ツールをCDS運用パッケージに統合することが合意されました。今後は、OGRISツールの試運用で得られた課題を改善するとともに、CDS運用パッケージの統合も考え、OGRISツールの最終化をしていく予定です。

表:CDS運用パッケージに統合されるOGRISツール
OGRISツール CDS運用パッケージへの統合
医薬品管理ツール
1. 薬局の主要業務手順チェックリスト
2. 医薬品管理評価グリッド
保健情報活用ツール
3. 日毎データ集計表(TACOJO) ×
4. グラフ(棒グラフ・折れ線グラフ)
5. タナハシ曲線(モニタリング)
6. 活動カレンダー
7. 活動計画・達成度モニタリングシート
8. 保健情報地図
人材管理ツール
9. 保健人材役職シート ×
10. 組織図
11. 業務職掌
12. 個人情報ファイル
13. 出勤簿

【画像】

OGRISツールのCDSパッケージへの統合方法について協議するグループワーク

【画像】

各ツールの内容と活用方法の説明