第3期の開始と改訂版リソース・保健情報管理ツール(OGRIS:オグリス)技術承認会合

2020年8月27日

5年間の協力期間の最終期となる第3期が、2020年3月初旬に開始しました。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で、セネガルでも緊急事態宣言が発令され、しばらくの間、研修やワークショップなど現場での活動ができない状況が続きました。7月になり緊急事態宣言が解除され、保健社会活動省の活動も感染予防や人数制限を行いながら徐々に再開しましたが、日本人専門家は渡航が再開されるまでの間、日本から遠隔でプロジェクト活動を進めることになります。

流動的な新型コロナウイルスの感染状況を鑑み、プロジェクトは向こう3カ月間(7~9月)の計画を立てるため、7月1日に各コンポーネントのフォーカルポイントを招集し、テレビ会議で調整会議を実施しました。感染予防を考慮しながら、プロジェクト目標を達成するために今できるアイディアを出し、3カ月の活動計画を立てました。

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テレビ会議によるプロジェクト調整会合

計画された活動のひとつ、改訂版リソース・保健情報管理ツール(OGRIS:オグリス)技術承認会合を7月21日~23日にかけてダカールで実施しました。2016年にプロジェクトを開始してから、現状分析、既存ツールとの連携の検討、ツールの改訂作業、パイロットフェーズの実施、スーパービジョンによる評価など一連の改訂作業を進めてきました。その最終段階として、保健社会活動省の技術的承認を得ることが、本会議の目的です。国際協力担当技術顧問(CT)が議長を務める中、各グループ(1)医薬品、2)保健情報、3)人材、4)コーディネーション)の最終版OGRISツールの発表を行い、質疑応答の後、CTよりOGRISの技術承認が宣言されました。CTより「一連のOGRISの改訂作業は容易ではなかったが、JICAやOGRISに関わった全ての人々の協力のおかげでこのような結果が得られた」と謝辞が述べられ、会議は閉会しました。今後は、保健社会活動省の保健システム強化プラットフォーム(RSS)に改訂版OGRISを提出し、政治的承認を目指すことで合意しました。

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OGRIS技術承認会合:OGRISのこれまでの活動を説明するプロジェクトのナショナルフォーカルポイント

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OGRIS技術承認会合:改訂版OGRISの詳細な説明をするOGRIS改訂委員会メンバー