5Sスーパービジョンを実施しました。

2021年4月27日

4月20日にティエス州ホンボル保健センターで、21日に同州メヘ保健センターで、5Sスーパービジョンを実施しました。ホンボル保健センターでは2020年10月に、メヘ保健センターでは2020年11月に5S研修を実施しています。スーパービジョンでは、保健省と州の関係者が指導員として保健センターを訪れ、5S研修後の進捗状況や継続性の確認、職場環境の改善や院内のより良い衛生環境を維持するための助言を行います。

ホンボル保健センターでは、ごみの分別や医療廃棄物の扱いが不適切、ごみ袋が使用されていない、5S研修時に策定したアクションプランが実施されていないなどの課題が多く見つかりました。また、研修実施後すぐに5S委員会の設置が求められる中、設置までに研修後5カ月以上を要しており、日常業務の一環として5Sを実践し継続していく体制が整っていないという課題も確認されました。保健センター職員との結果共有会合では、保健センターから改めて5Sに取り組むことが表明されました。今後の状況改善のために、継続したモニタリングの必要性が挙げられました。

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保健センターに設置されたごみ箱。医療廃棄物と一般ごみの分別が不適切であることや、配布されているごみ袋の未使用などの課題があった。

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研修中に策定したアクションプランで、壊れた電源の修理が計画されていたが、実施されていなかった。

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結果共有会合では、スーパービジョン結果をふまえて、今後の改善策が協議された。スーパービジョンを機に、今後は5Sの実践により一層取り組むよう、提言が出された。

メヘ保健センターでは、5S研修実施後、速やかに5S委員会が設置されていました。保健センターの5Sフォーカルポイントに任命された副施設長(歯科医師)の高いコミットメントもあり、保健センター全体で5Sが継続されている様子が確認できました。5S導入が成功しているモデル保健センターとなる可能性が高いため、今後も継続的なフォローを計画しています。

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色違いのごみ袋・ごみ箱を使用し、ごみの分別に取り組んでいた。ごみ袋は世界銀行・REDISSEプロジェクトより供与されたもの。

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物品保管庫では、継続して5Sを実践していることが確認された。

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保健センター職員とともに、各部門を巡回し、5Sの実践状況を確認した。保健委員会メンバー(写真中央の男性)がスーパービジョンに自発的に参加するなど、保健省職員以外にも5S継続へのモチベーションが高い関係者が見られた。

今回の5Sスーパービジョンでは、州保健研修センター(CRFS)関係者を招待して、5S活動への連携強化を図りました。これは、ティエス州における5Sの継続と強化を目的としています。CFRS関係者は、指導員として保健センター職員への技術的な助言を行い、充実したスーパービジョンの実施に貢献しました。今後もCRFSとの連携を進め、活動の実施支援を通じて、5Sの継続と強化に取り組んでいく予定です。