タスクフォース会議と合同調整会議(Joint Coordination Committee)の開催

2016年6月22日

2016年3月に第一回タスクフォース会議が保健省にて開催され、乳がんのスクリーニングにかかる現状報告、ならびにプロジェクトの活動計画やタスクフォースの役割などが共有されました。また、月1回の頻度で本会議を開催することとなりました。

3月25日に開催された第二回タスクフォース会議では、プロジェクトの具体的な活動であるベースライン調査の内容や国家乳がん早期発見プログラムのレビューの進め方について協議されました。

ニーズアセスメント調査では、保健医療施設や乳がん検診の対象となるグループを調査対象とし、乳がん対策に関連する情報を収集します。タスクフォースメンバーと協働で、収集したデータを分析して現状把握と課題の抽出を行い、これらの結果を受けて国家乳がん早期発見プログラムの見直し、改訂プログラムの実現に向けた具体的な活動計画の策定につなげていきます。

国家乳がん早期発見プログラムのレビューについては、現行のプログラムを精査し、より現実に即した効果的なプログラムへと改善できるよう、保健省監修のもと様々な専門家や実施機関と話し合いを進めていくことになります。

また同日、プロジェクトの活動開始を周知し、活動に関する理解を深めるため、他のドナーや日本大使館からも参加者を招いて合同調整会議(Joint Coordination Committee)が開催されました。この会議ではタスクフォースメンバーやプロジェクトリーダーによってセルビアにおける乳がん対策の現状と今後のプロジェクト活動などが発表されました。

プロジェクトはスタートしたばかりですが、これらの機会を通じて、課題解決に積極的に取り組もうとする意識の向上がタスクフォースメンバーから高まりつつあるように感じられます。今後のプロジェクトの活動を通じてタスクフォースのチーム形成、ならびに計画策定能力の向上やより積極的な課題への取り組みと活動の実践を目指します。

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タスクフォース会議で発表する日本人専門家