2011年7月9日独立した南スーダン共和国は長年にわたる紛争によってハード・ソフト双方の面において本格的な開発が必要であることに加え、2005年の包括和平合意以降、比較的治安が安定した首都ジュバタウンに開発が集中した結果、開発の恩恵を受けられない地域との格差が顕在化しつつあり、新国家開発に向けた課題は多い。 本プロジェクトの対象地であるマラカルタウンは、北にスーダン国と国境を接するアッパーナイル州に位置する、東西約3km×南北約8km、人口約12.6万人の都市である。1970年代の南北統一政府時代には浄水場、道路、港湾等の社会経済インフラが整備され南部スーダン3大都市の一つとして発展し、…