プロジェクト終了後のカウンターパートの日常作業

2015年2月5日

2015年1月にJICA技術協力プロジェクトチームの元専門家が、他の案件で南スーダンに戻る機会があり、カウンターパートのMOPIのその後の活動を視察しました。

プロジェクトで技術移転の一環としてコンクリートの打設や品質管理を学ぶために行われたコンクリート管の製作がカウンターパート自身によって継続して行われていました。MOPI職員はバイブレーターを使って教えられた通りにコンクリートを打設。翌日に出向くと、昨日製作されたパイプが濡れた布で養生されていました。コンクリート管の製造と言う形のある物体の製作だけではなく、養生と言う目に見えないコンクリート強度に対する気遣を理解していることが見て取られ、プロジェクトの成果が根付いていると元専門家は実感したそうです。

コンクリート管の製作に携わる作業員は多くの女性に替っていました。最初は土のうによる道路補修に携わっていた女性達でしたが、その後、自ら志願してコンクリート・パイプの製作に係わるようになったとのことです。多くが分離独立戦争の犠牲となった兵士の未亡人の方達で、コンクリート管製造作業の方が労働時間も長く労力も必要とするものの、土のうを扱うよりもMOPIからの手当てが良く、元専門家が訪れたときには「技プロのおかげで技術が身についた」と語ってくれたそうです。

元専門家によれば、土道の維持管理については、既に技術の取得と理解が進んだことが感じられ、また、コンクリートの品質管理も、パイプの製造を見ると分るように、一定の段階まで進んでいるようです。この1年間で土道の維持管理に必要な最低限の重機類はMOPI側で準備できたために、重機がないために行っていた土のうによる道路の不陸整正は前ほど行われなくなったようでした。ただし、排水設備の整っていない道路が多いので、パイプ・カルバートの設置の需要は大きいものと思われます。

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Hai Mayo地区における土道補修
パイプ・カルバートの設置(施工中)
径600mmの排水設備を5ヶ所設置し、2kmに渡ってマラム土にて土道の不陸整正を行っていました。

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Hai Mayo地区における土道補修
道路に敷き詰められたマラム土。この道路は、Juba University と Hai Nimra Talataを結ぶ市内の主要道路である。作業は2015年2月5日現在に於いて、まだ実施中でした。

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Hai Game地区の土道補修
パイプ・カルバートの設置と、100mに渡ってマラムを敷き均して道路を補修しました。以前は雨季になると通行の困難をきたしていたこの道路も、一本のパイプ・カルバートの設置によって蘇った感があります。

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Hai Game地区の土道補修
設置されたパイプ・カルバート

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Juba Mosque And Gabat International地区
グレーダーによる均し

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Juba Mosque And Gabat International地区
マラム土の敷き均し

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Equity Bank MTN Workshop地区
マラム土の敷き均し

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Equity Bank MTN Workshop地区
散水作業

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コンクリート管の製作
この写真に写っている女性達は、最初は土のうによる道路補修をしていた方達でしたが、その後、自ら志願してコンクリート管の製作に係わるようになったそうです。

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コンクリート管の養生
養生と言う目に見えないコンクリート強度に対する気遣を理解していることが見て取られます。