南部スーダンでは、1983年以降2005年1月に南北包括和平合意が成立するまで、スーダン連邦政府と反政府勢力であるスーダン人民解放戦線の間で長い内戦が続き、保健医療分野も大きく影響を受けた。乳児死亡率は出生1,000件あたり150(2001年)、5歳未満児死亡率は出生1,000件あたり250(2001年)、妊産婦死亡率は出生10万件あたり1,700(2000年)といずれも世界最悪の水準である。また保健人材は、人口約800万人に対して医師が225人、医療助手が443人、看護師1,335人と数的に不足しているのに加え、多くの場合教育・研修レベルも十分ではなく質的にも不足している。
南…