稲作技術パッケージ開発に向けた取組み

2010年7月31日

スーダン東部、白ナイル州とゲジラ州において、稲作技術パッケージの開発を目標とした取組みがあります。稲作技術専門家の下、連邦、各州、農家レベルなど多様な稲作関係者・機関との協議、現地調査等を通して、活動計画作りが始まりました。プロジェクト初年度は、デモンストレーションファームの設置、陸稲栽培やネリカ米等に関する普及員研修、そして、農民対象圃場学校の実施等を計画しています。より低コストで収量の望める、スーダンの自然(農業)環境に適した、何よりも農民に受け入れられる収益性を重視した稲作技術の開発を目指し、現在、関係機関の積極的な参加の下、各活動の準備に取り組んでいます。7月に、白ナイル州、及び、ゲジラ州合同で開催した、稲(陸稲)栽培導入に関するワークショップでは、農民、農業省からの参加者自身が、新しい作物である稲(陸稲)の導入に関する様々な意見を交換し合う機会となりました。

【写真】世界で最大の規模(88万ヘクタール)を誇るゲジラ州「ゲジラスキーム」内のデモンストレーションファーム予定地

【写真】ゲジラ州農業省の圃場で播種前に種籾をチェックする後藤稲作技術専門家(左)

【写真】ゲジラ州農業省内のデモンストレーションファーム予定地にて総局長アブダラ氏(左から3人目)自らが圃場に赴き、職員に指示を与える

【写真】白ナイル州サトウキビ公社内の圃場面積(およそ168ヘクタールにおよぶ)での播種の様子。このパイロットファームの一角にデモンストレーションファームが隣接している

【写真】白ナイル州、ゲジラ州の農業省職員や農民を対象にしたワークショップで稲(陸稲)栽培についてプレゼンを行う後藤稲作技術専門家