連邦農業省における組織強化活動への取り組み

2011年4月30日

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石垣研修計画専門家からタスクチームメンバーへ組織強化活動の概要を説明する風景(2011年4月)

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研修コンサルタントのハサン氏と石垣研修計画専門家の説明に真剣に聞き入るタスクチームメンバー(2011年4月)

プロジェクト活動も2年目を迎え、連邦農業省で実施した研修活動の評価を踏まえた、2年目の計画が策定されました。1年次は対象部局の職員に対する研修活動を通じて、個別の能力強化を図りました。2年次は組織強化を目指した、パイロット活動を行います。対象部局の中から、農業省によって選ばれた部署は技術移転普及局。全国のコミュニティへ州レベルの農業省と連携して農業技術の移転を行う部署です。

4月にパイロット活動の主体となる組織強化タスクチームが結成されました。メンバーは昨年度実施したプロジェクト・サイクルマネージメント研修を受講した職員で技術移転普及局の全12課から選ばれた合計12名です。研修計画専門家とローカルコンサルタントのファシリテーションにより、3日間のワークショップが開催され、タスクチームメンバーが技術移転普及局全体の問題分析、目的分析等を行い、その結果をもとに6ヶ月間の活動計画を立案しました。

目標は、「局内のコミュニケーション強化」。全職員の連絡先情報のとりまとめや情報コミュニケーション機材の修繕、全課間での共有目標の設定、ファミリーデイ(社交イベント)など、実施可能な活動です。

チームのリーダー的存在の職員イクバルさんは「今回、自分たちが計画した活動を実行するという事はとてもやりがいがある。職場に来て、毎日チームのみんなと忙しく取組む業務があるのはとても楽しい」と意気込みを語ります。

これらの活動への取り組みを通じて、自分たちの組織の能力強化の為に何が不可欠なのかを学び、組織の能力強化に繋がる成果を生みだし、農業省の他部署へ良い波及効果をもたらして欲しいです。