2011年5月31日
情報管理アセスメント・ワークショップで参加者と議論を交える山田情報管理専門家(2011年4月)
情報管理分野の問題分析の結果を発表する参加者と山田情報管理専門家(2011年4月)
「必要な情報が必要なタイミングで出てこない」「色々な情報源から情報はでてくるが、データが異なり、その正確性が謎である」「どこの部署が管理しているデータが正確なのか疑問はあるが使っている」といった問題に連邦農業省の職員は日々直面しています。「インフォメーション・マネージメント」という言葉に多くの農業省職員は、最先端技術やインフラ整備が全てを解決してくれるという反応をします。
今回、情報管理専門家が短期で派遣され、連邦農業省が抱える情報管理分野の本当の問題点、その原因を洗い出しました。情報管理のワーキンググループを結成し、現状調査(情報管理ポリシーの有無、取り扱っている情報の種類、ITインフラ状況、職員のITスキル等)を行いました。計4回ものワークショップを経て、対象6部署における調査、問題分析、目的分析をもとに包括的なアクションプランが完成しました。
活動の大枠は「農業省の情報管理ポリシーの策定」、「情報管理にかかる職員の意識向上」、「情報管理にかかる職員の能力強化」、「情報管理改善のための情報システム構築」、「ネットワークシステム強化」です。計画された活動詳細は現在の農業省にとって実現可能な内容となっており、ワーキンググループを主体とした農業省職員関係者の今後の取り組みに期待が寄せられます。