連邦農業省の組織強化−研修課

2011年11月30日

農業省の人材育成モデルの構築を目標とする当プロジェクトにおいて、研修課の組織強化は欠かせません。プロジェクト2年目に入り、研修課という組織としての課題、解決法を洗い出し、組織強化アクションプランを策定しました。「農業省職員に対して研修課が提供するサービスの向上」を目標に「研修に参加した職員の情報整理と管理」、「研修の参加者の適切な選抜方法の確立」、「ニーズアセスメント結果をもとにした研修年次計画の策定」を通して組織強化に取り組みます。

これまで研修課が適切な手法で研修のニーズを把握する機会はありませんでした。プロジェクト1年次と2年次に日本人専門家が研修計画策定にあたって、対象者に実施したニーズアセスメントの手法を用いて、今回、研修課職員が農業省全部局に対し、研修ニーズのアセスメントを実施しました。参加した職員達からは、「研修課の職員がこのようなファシリテーション能力があったとは知らなかった」、「彼らの今回の活動によって、自分たちの部局課の状況を分析することができ、その結果を研修課が汲み取って農業省の研修ニーズを把握してくれた素晴らしい機会だ」といった高い評価を得ています。研修課職員が自分たちの業務の価値を認識し、仕事へのモチベーションを更に高める機会となりました。

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農業省園芸局でのワークショップの冒頭に業務分析の演習の説明を行う研修課職員(2011年10月)

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農業省計画経済局にてグループディスカッションを行う職員たちの議論を手引きする研修課職員たち(2011年11月)

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業務に必要な能力に関して話し合う参加者に説明をする研修課職員(2011年11月)

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研修課のファシリテーションのもと、積極的に業務分析演習に参加する農業省植物防除局の職員たち(2011年10月)