2013年7月9日
2010年から始まったプロジェクトもいよいよ最終年度を迎えました。成果1の「個人研修・組織強化活動」、成果2の「陸稲栽培」ともに、これまでの経験を集大成して活動に取り組んでいきます。
「個人研修・組織強化活動」では、「実践から内在化へ(Utilization to Internalization)」を最終年度のテーマに掲げました。昨年度は「研修から活用へ(Training to Utilization)」をテーマに、研修で学んだ知識・スキルを実際の職場で活かすトレーニングを積んできました。今年度はその延長線上として、現場で知識・スキルを活かす実地のトレーニングを積み重ねながら、これまでプロジェクトで取り組んできた活動がいかに内在化(Internalize)されるか、つまりいかに農業省自身のものとなるかを見据えて活動を行っていきます。
具体的には、今年度の研修参加者を振り分け、各部局(国際協力投資局、園芸局、経済計画局、技術移転普及局)において計15のタスクチームを形成しました。15のチームはそれぞれの職場で成し遂げたい事業、改善したいことなどをアクションプランとしてまとめ、それを年間を通して実践していきます(以下の表を参照)。早いチームは3月からすでに活動を開始しています。
これら各チームの活動のモニタリングをプロジェクトと共に実施するのが、CB(Capacity Building)ワーキンググループです。同ワーキンググループは各部局から2名ずつ選出されて構成されています。プロジェクト1年目(2010年度)に設立され、これまでもプロジェクトの個人研修や組織強化活動に関わってきました。
プロジェクトとCBワーキンググループとタスクチームの三者で構成される合同ミーティングを毎週各部局において開催しています。プロジェクトが適宜技術的なサポート・アドバイスをしながら、アクションプランを実践(=実地トレーニング)し、各チーム(研修参加者)の能力強化を図っています。
部局 | アクションプランのタイトル |
---|---|
経済計画局 |
|
技術移転普及局 |
|
園芸局 |
|
国際協力投資局+その他課 |
|
技術移転普及局の「Reactivation of Extension Services」チームによるワークショップではコミュニケーションとToT(Training of Trainers)を取り上げた。ファシリテーターは同局所属の2011年度本邦研修参加者で別チームのリーダー(5月)
園芸局の合同ミーティングの様子(5月)
技術移転普及局の合同ミーティングの様子。研修・組織強化担当の三宅専門家(手前)がタスクチームの進捗や課題を聞き、技術的なアドバイスを行っている(6月)
国際協力投資局では、プロジェクトと同局CBワーキンググループが主催で「チームビルディング」に関する参加型ワークショップを開いた(6月)