センナール州の収穫祭と陸稲栽培の実際

2013年11月25日

今年度は、ゲジラ州に続いて11月17日にセンナール州でも収穫祭が開催されました。昨年度初めて陸稲栽培に取り組んだセンナール州では、デモンストレーション圃場の数を昨季の2圃場から今季は5圃場に拡大するとともに、州農業省内に稲作課を設置して農業普及員を40人以上配置するなど、精力的に陸稲栽培に取り組んでいます。

収穫祭には、同州の副知事をはじめ農業省関係者、政治家、農業銀行関係者、民間の農業関係者や農民、近隣のゲジラ州やゲダレフ州の農業省関係者なども合わせて計500名もの人々が参加し、大盛況となりました。

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【写真1】収穫祭会場となったマラファ圃場の様子。稲がたわわに実っている。

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【写真2】収穫祭会場の様子。

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【写真3】収穫祭会場でTVインタビューに答える同州副知事と中垣総括。

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【写真4】収穫祭会場のテント内の様子。檀上では、同州農業省稲作課長、農業総局長、農業大臣代理、中垣総括、副知事などがスピーチを行った。

さて、スーダンでは陸稲はどのように栽培されているのでしょうか。収穫祭会場に選ばれたマラファ圃場を例に紹介していきます。

まず、圃場の選定をした後、土地の均平化作業を行い、播種を実施します(写真5)。マラファ圃場では7月に行い、播種当日には同州農業大臣も訪れました。播種後には除草剤の散布が行われ、灌漑を行います(写真6)。適切な頻度の灌漑を繰り返すと、播種後3週間で写真7のような状態になり、その後は除草作業(写真8)、灌漑、そして必要に応じて除草剤の散布(写真9)などを繰り返します。この作業を適切に行えば、播種から約2.5ヶ月後には稲穂が付き始めます。

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【写真5】播種の様子を見守るセンナール州大臣(右から2人目)と中垣総括(右から3人目)

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【写真6】播種後、初めての灌漑の様子。

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【写真7】播種後、3週間の様子。少しずつ葉が伸び始める。

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【写真8】除草作業を行う農民の様子。

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【写真9】除草剤散布を行う農業普及員。

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【写真10】播種後約2.5ヶ月(10月)の様子。真っ直ぐ上に穂が伸びている。

圃場は、その圃場担当の州農業省の農業普及員と、その圃場の持ち主である農民とで日々管理されています。播種前から収獲までの間、専門家は約3週間に1回のペースで各圃場を訪問します。圃場の状態のチェックをして、農業普及員と協議し、農業普及員と農民に直接指導・助言を与えます。それに従い、農業普及員と農民が日々の作業を行います。

このように、JICA専門家、州農業省稲作課の農業普及員、そして農民が一体となって陸稲栽培に取り組んでいます。こうした実際の陸稲栽培を通じて、プロジェクトは現場に根付く技術移転を行っています。

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【写真11】農業普及員に現在の圃場の状況を説明し、今後の指示を与える後藤稲作栽培専門家。

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【写真12】マラファ圃場の農業普及員チーム。右端はセンナール州稲作課長のジャマル氏。