スーダン共和国(以下、「スーダン」とする)では妊産婦死亡率が1,107(対100,000出生)1歳未満児死亡率は81(対1,000出生)であり、いずれの数字も世界平均の、260、45に比して高い。その原因として地方の妊産婦や母親、新生児等が利用できる医療施設やサービスが限られていること、必要な保健医療人材が不足していること、住民の間で産前ケア(Antenatal Care:ANC)・産後ケア(Postnatal Care:PNC)や分娩介助などの医療サービスを受ける必要性に対する認識が低いこと、リファラルの体制が脆弱であること、医療資材や消耗品・医薬品などが不足していること、既存の医療施設と機…