スーダン(以下「ス」国)の安全な水へのアクセス率は1990年に65%を記録したものの、国内の混乱により現在は57%とサブサハラアフリカの平均程度まで落ち込んでいる。国家25カ年給水計画(2003〜2027)では、過去の実績から向上のポテンシャルはあるため、同アクセス率を2027年迄に100%にすることを目指し、給水施設の整備が進められている。「ス」国において、給水事業にかかる責任・権限は従来、国営水公社が有していたが、2007年から実施された地方分権化政策により各州の水公社に委譲され、国営水公社の役割は給水政策の策定、州を跨る大規模給水施設建設などに限定されることとなった。一方、各州水公社では…