センナール州にいるダルフールIDP(国内避難民)を訪問しました

2015年11月7日

ダルフール地域では、紛争の影響で現在も約300万人が国内避難民(IDP)となり、故郷を離れた生活を送っています。IDPはSMAPの重要なターゲットです。ただ、ダルフールへの渡航が制限されている我々にとって彼らの生活を覗くのは容易ではありません。そんな中、センナール州のシンジャ(ハルツームから車で南下し5時間の距離)にダルフールのIDPがいると聞き、会いに行ってきました。彼らが住むのはホストコミュニティの外れにある、土でできた質素な家。ダルフールでは200頭以上の牛やラクダと暮らしてきたという彼らの庭にいるのは数頭の羊だけ。こんなのは家畜と呼ばないという言葉に牧畜民のプライドを感じました。IDPは土地がもてません。現在、かれらの生活の糧は、周辺の農家の農作業や収穫の手伝いだそうです。当然収入も限られています。また、井戸の水を使うのも遠慮しているとか。ダルフールが平和になったら故郷に戻り、また家畜を飼いたいという彼らの願いを聞き、SMAPの責任を感じた1日でした。

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苦しい生活の中でも、珈琲を用意してSMAP団員を歓迎してくれたIDPたち。