パイロット事業計画が第2回合同調整委員会で承認されました

2015年11月9日

SMAPは、1)保健、2)給水衛生、3)雇用・技能開発、4)事業評価の4分野からなるマルチセクター案件で、それぞれの分野でパイロット事業が実施されます。SMAPでは、さらにパイロット事業を的確に実施するために必要となる知識・技能・態度を強化するために実施機関である州政府職員に研修を行うこと、また、パイロット事業から得られた知見を基に、行政サービスを改善するためのマニュアルや州政府の戦略を策定することを活動の柱としています。そして今回、パイロット事業の計画書と予算書が完成し、第2回JCC(合同調整委員会)で承認されました。その概要は以下のとおりです。

・保健分野:15の対象コミュニティで健康のためのコミュニティ・モービライゼーションを実施します。同事業では、保健教育のほか住民グループによる保健活動を支援し、住民自らが問題の同定と解決が図れるようにします。

・給水分野:老朽化した井戸の改修と新たな井戸の建設という2種類の事業を実施します。対象は39コミュニティ。また、井戸の維持管理や保健・衛生の住民教育を併せて行います。

・雇用分野:3種類の事業を行います。まず、女性の起業支援。特に紛争の影響を受けた女性の現金収入創出を支援します。2つ目は零細企業で働く徒弟の自立支援、3つ目は技術高校における失業者向け短期職業訓練を行います。

・事業評価分野:SMAPのパイロット事業と州政府の公共事業についてモニタリングと評価をパイロット事業として行います。公共事業評価は、州政府の最も大きな課題。また、モニタリング・評価の結果を公表し、市民に説明することで、住民の政府に対する信頼向上に貢献します。

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第2回JCCの様子