ダルフールの訓練機関の指導者たちがハルツームの民間訓練センターを視察しました

2015年11月10日

ハルツームにスーダン随一といわれる職業訓練センターがあります。それがSpark Training Centre。年間の学費が3,000スーダンポンド(1ポンド=約18円)、と公立訓練センターの10倍以上であるにもかかわらず多くの受講生を集める人気の訓練機関です。このSparkを、SMAPの訓練機関である技術高校の指導員や零細企業組合の指導員が訪問しました。ダルフールの学校との格差は歴然。訓練内容のレベルの高さはもちろん、カリキュラムの充実さや時間割に沿った訓練管理や訓練生の就職支援など、視察参加者が感銘を受けることばかり。しかしSparkを目標にするというという意識が芽生えたのはいいのですが、ダルフールの訓練生を待ち受ける現実は甘くないです。待っているのは地道な勉強です。幸い、Sparkは今後SMAPに協力しダルフールにも指導員を派遣してくれることになりました。彼らがSparkを目標にするという初心を忘れて欲しくないものです。SMAPでは、このように民間企業との連携を重視しています。Sparkは工業系の訓練機関であるため、女性の調理訓練ではDALグループ(スーダンの財閥企業)の調理学校との連携を進めています。DALグループとはCSR(企業の社会的責任)活動による、ダルフール住民の栄養改善(保健セクターとの連携)も視野に入れています。このような民間との連携は、今後、公共サービスの改善に重要な戦略となっていくとSMAPでは考えています。

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Spark Training Centreで電気配線の実習教材を前に意見交換をするダルフールの技術高校指導員たち