SWC(州水公社)の研修センター開設

2016年10月20日

人材不足が叫ばれるスーダンの給水分野では、この現状を改善するためスーダン全土のSWC(州水公社)で研修ユニットの設立が進んでいます紛争の影響から、他州に比べて公共事業の実施が困難であるにも関わらず、ダルフール各州にもこの動きは波及し、連邦政府機関のDWST(飲料水・衛生局研修センター)の協力の下、北・南・西ダルフール州水公社でも研修ユニットが設立されました。SWCの研修ユニット設置の目的は、これまで訓練を受ける機会が全くなかった州地方部の職員や、給水施設オペレーター等の実務能力の向上を図り、州全体をボトムアップさせることです。SMAPIIプロジェクトからコンピューター等の事務機器は供与されたものの、研修施設の建設・改修、研修講師の確保等はすべてSWCの自助努力によるものです。
早速2016年9月から10月には、研修ユニットの最初の研修としてコンピュター技術研修がダルフール各州で実施され、オープニングセレモニーには州公共事業省の大臣も参加しました。自分たちの力で設立した研修センターでの最初の研修であったこともあり、SWC職員たちの喜びはひとしおです。データの管理や人材育成計画等の課題は残されているものの、この研修ユニットが今後ダルフールの給水事情改善に貢献することが期待されます。

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北ダルフール州SWCの研修セミナー会場

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女性の参加も多い西ダルフール州SWCの研修