紛争を助長しないメディア研修をダルフールで開催!

2017年8月15日

“平和な社会の雰囲気を醸成する”
“国同士の対立や、部族間紛争を煽る”
メディアはそのどちらに対しても大きな役割を担っています。

大規模な紛争を経験したダルフールでは未だに反政府勢力が武力攻撃をしたり、対立する部族同士が争いを起こしたりしています。
そのため、平和な社会の醸成のために、ダルフールにおけるメディアの役割は非常に重要です。

プロジェクトでは当初、メディアを対象とした研修は計画されていませんでしたが、州政府から広報担当職員ならびに報道関係者に対する平和構築研修の強い要望が寄せられていました。
またプロジェクトは、州政府と住民が対話を通して意見交換を行うタウンミーティングを実施し、その結果をメディアを通して広報しており、メディア報道はプロジェクト活動においても重要であるため、メディア研修を実施することになりました。

研修の目的は、住民の信頼を回復するためのメディアとのかかわり方を州政府職員が学ぶこと、また報道関係者が紛争を助長しない報道手法を学ぶことです。

各州2日間、計120名の州政府職員と報道関係者が参加し、平和構築概論、平和構築におけるメディアの役割、グループワーク(実際の州政府会議の記録やタウンミーティングの記録を用いたメディア記事作成)を通して実践的な記事作成を経験しました。

参加者からは、研修を通し平和構築におけるメディアの役割について十分に学ぶことができたとの感想が寄せられました。また、本メディア研修自体を報道した参加者もいました。

プロジェクトでは引き続き広報活動を積極的に行いつつ、平和構築におけるメディアの役割についても支援していきます。

【画像】研修参加者(北ダルフール)

【画像】

グループワークでテレビ記者が作成したニュース映像(南ダルフール)