モロッコでの第三国研修(第1回)の実施

2017年5月15日

2017年5月15日〜5月26日までの2週間にわたり、モロッコ国アガディール市で“持続的な水利用のための流域水資源管理コース”の第三国研修を実施しました。研修参加者は、プロジェクト・ディレクター、プロジェクト・マネージャを含む専従C/P12名、スーダン国の現地傭人である通訳/ファシリテーター1名、JICAスーダン事務所の現地人スタッフ1名(オブザーバー)、日本人専門家1名(同行者)の計15名でした。
第1週目はONEE/IEA(国営電力・水道公社)が、第2週目はABHSM(スース・マッサ川流域水利公社)が主幹組織として、地方の出先機関やORMVA(地域農業開発公社)、Agrotech(地域の農業科学技術協会)と連携して研修を実施しました。研修では『ステークホルダー間連携、合意形成、実践的な統合水資源管理』をメイントピックとして、“給水マスタープラン、地方給水の経済・連携・管理等側面、水利・灌漑組合、流域水管理、灌漑水経済国家プログラム、民間連携、マルチ・ステークホルダー連携、ドリップ灌漑、水関連法規制”等の流域水資源管理に関わる多岐にわたる内容について、研修受入機関の自立的な活動や成功事例の紹介を交えて、講義・現地見学・グループディスカッションが行われました。
研修を通して習得した知見を基に3グループに分かれてアクションプランを作成し、研修最終日にアクションプラン発表会及び研修評価会を開催しました。同じアフリカの国でも、スーダン国はナイル川を有して豊富な水資源を誇る一方で、モロッコ国では限られた水資源を科学的なデータに基づいて組織的、技術的に水資源管理を行い効率的な水利用を実現している点で大きな差を感じたようです。モロッコ国での成功事例や実践的管理事例から多くのことを学び、有意義な研修となったようで、特に本プロジェクト第2期のパイロット活動や本プロジェクト完了後のC/P機関による自立的活動において、研修参加者の得た知見が有効活用されることを期待しています。

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第三国研修初日 オープニング

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ABHSMによる講義(流域水管理等)時の様子

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現地見学(農業用水施設@Taroudant)

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現地見学(排水処理水再利用@Tiznit)

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グループディスカッション時の様子(研修受入機関の講師らもディスカッションに参加)

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ディスカッション結果発表(3グループに分かれて議論及び発表を実施)

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アクションプラン発表(3グループに分かれて作成、発表)及び研修評価会

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研修コース修了証書授与時の様子

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2017年3月13日 地下水・ワジ局における水資源ポテンシャル解析手法のC/Pによる説明1

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2017年3月13日 地下水・ワジ局における水資源ポテンシャル解析手法のC/Pによる説明2

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2017年3月15日 水理研究センター(HRC)における水資源ポテンシャル解析手法の説明1

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2017年3月15日 水理研究センター(HRC)における水資源ポテンシャル解析手法の説明2