2010年11月9日
民間医師へのフォーカスグループディスカッションの様子
地域の女性が産前から産後に至る継続ケアを受けるため、また正しい家族計画(FP)の情報を普及させるためには、民間セクターとのより緊密な連携が必要であるということについて、シリア側も日本側も見解を同じくしています。そのため、プロジェクトは「パブリック・プライベート・パートナーシップ(PPP)調査」の実施を支援することによって、民間セクターの状況をよく理解し、双方のパートナーシップを構築するための最も可能性の高い方法を見つけようとしています。
1年次に実施した「地域調査」のデータを検証した結果、PPP調査にはフォーカスグループディスカッション(FGD)の手法が採用されました。また、主な対象者は、民間の医師、民間の助産師、各々の郡において影響力のある地元の人々としました。主な質問は、1.リプロダクティブヘルス(RH)サービスの利用に影響を及ぼす社会的背景、2.RHに関する問題、3.民間の医師と助産師との関係、4.公共セクターと民間セクター間のパートナーシップに対する意見や可能性、などです。
最初のFGDは、民間の医師や助産師を対象として、11月9日にハンシフーン郡保健事務所で行われました。その後、12月中旬まで調査は続きました。今後、地域調査の結果とPPP調査結果を一緒に分析した包括的な報告書として、「パブリック・プライベート・パートナーシップ(PPP)調査報告書(英語版・アラビア語版)」がとりまとめられる予定です。