家族計画ガイドライン研修

2010年12月1日

2010年11月28日から12月1日

「家族計画ガイドライン」に関する研修が、プロジェクトサイトの全助産師を対象に、アレッポ、イドリブの両県において開催されました(11月29日〜12月1日)。これは、保健省が2010年7月に発表した「新家族計画ガイドライン」を紹介するものです。研修では、避妊に関する医学的理論と各避妊方法における医学的適性に関する知識を中心に、最新の情報が提供されました。加えて、日本における戦後の家族計画普及の経験が、ビデオを交えて紹介されました。

この研修の後、プロジェクトチームは、1年度に導入された助産師のパフォーマンスチェックシートの改定をはじめ、助産師スーパーバイザーの「サポーティブスーパービジョン(注1)」の能力を高めるよう指導しています。

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新しい医療知識を伝えるアレッポ県の保健省認証講師

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修了テストに取り組むハンシフーン郡の助産師たち

(注1)サポーティブスーパービジョン:
上位の監督者から下位の担当者へ、一方的な指示を与える「スーパービジョン(監督・指導)」と異なり、指導を受ける現場の職員が、自身で問題分析とその解決策・改善策を考え出せるよう導くとともに、現場で簡単な技術指導をおこなったりする中で、職員のやる気を引き出すアプローチ。プロジェクトでは、チェックリストなどを用いて、良い点と改善すべき点を自分で認識しながら、監督者と職員が一緒に改善方法を考えだすことによって、より質の高いサービス提供体制を築くとともに、持続的かつ自立的な人材育成を目指している。