2011年1月13日
マンベジ郡保健事務所(HDO)は、マンベジ郡における乳がんの知識に対する高いニーズに応えるために、乳がんに関する研修を計画・実施しました。これは助産師に対して乳がんの早期発見のための知識と技術を提供するもので、2日間の研修です。新マンベジ保健センターの婦人科医であるDr.ガディール(元HDOのスーパーバイザーで、主任講師)が中心となって、この研修を実現しました。
保健センターで実際にリプロダクティブヘルス(RH)サービスを提供している、19名の助産師が参加した本研修の主な内容は、1.乳房の解剖学、2.乳がんの発症率と自己検診の重要性、3.上位医療機関への照会プロセス、4.乳房モデルを用いた触診の演習、5.カウンセリング技術、となっています。Dr.ガディールは、プロジェクトが提供した乳房モデルに加えて、自分で風船を使ったモデルを考案して活用していました。これは、日本製のモデルがシリア人の乳房サイズと大きく異なるためだそうです。
すべての参加者がこの研修を高く評価すると同時に、Dr.ガディールによる高い研修技術と参加型手法による研修を大いに楽しんでいました。アハマドHDO所長も、保健師の知識や技術だけでなく、モチベーションまで高めたDr.ガディールの熱意に、感謝の意を表しました。同時にアハマド所長は、参加した助産師たちに対して、この研修で学んだことを日常業務の中でしっかり生かして欲しいと強調しました。
プロジェクトが提供した乳がん触診モデルで実習
Dr.ガディールが考案した乳房モデル