水の硬度

2010年3月1日

300万人以上が住んでいるダマスカス首都圏の最大の水源は、市の北西15キロメートルに位置するフィジェ(Figeh)湧水池で、使用水量のおよそ7割を占めています。アンティレバノン山脈の地下水が石灰岩中の鍾乳洞を通って地上に湧出しているこの湧水は、ローマ時代から上水として利用され続け、世界最古の都の一つとも言われるダマスカスの繁栄の源となっています。

それゆえに水道水の水質が良いこともダマスカスの特徴です。ただ個人的には、異国の地で水道水を直接飲むのにはやや抵抗があるので、沸かしてから飲むかボトルに入った市販の水を飲んでいます。水を沸かすと小さな白い物質がぷかぷかと浮かんでくるので、カルシウムを多く含んでいることが分かります。

【写真】そこで、市販されているボトル水を使って、“水の硬度(*)” を計算してみました。下の写真はダマスカスで市販されているボトル水で、向かって左側がフィジェ湧水池の水、右側はお隣レバノンのリム(Rim)湧水池の水です。

計算結果は・・・

  • フィジェ湧水池の水 =硬度139 ミリグラム/リットル
  • リム湧水池の水   =硬度148 ミリグラム/リットル

となりました。日本産のボトル水は硬度15〜30ミリグラム/リットルのものが多いですから、それと比べるとやはり硬度が高いと言えます。硬水、軟水の基準はいろいろとあるようですが、ここでは下にある世界保健機関(WHO)の指標を使うと、日本の水は「軟水」、シリアの水は「硬水」と言えます。調べると、日本で市販されているフランス産のボトル水には硬度300ミリグラム/リットル、またはそれを超える硬水のものもあるようです。

軟水:硬度60 ミリグラム/リットル未満
中程度の硬水:硬度60 ミリグラム/リットル以上 120ミリグラム/リットル未満
硬水:硬度120 ミリグラム/リットル以上 180ミリグラム/リットル未満
非常な硬水:硬度180ミリグラム/リットル以上

* 水の硬度とは?
水の中に含まれるミネラル類のうちカルシウムとマグネシウムの合計含有量を示したものです。カルシウムとマグネシウムの含有量が比較的多い水を“硬水”、少ないものを“軟水”と呼びます。ここでは、簡便式「硬度(ミリグラム/リットル)=カルシウム量(ミリグラム/リットル)×2.5+マグネシウム量(ミリグラム/リットル)×4.1」を用いて計算しました。