シリア政府は伝統的水消費型の灌漑農業から近代型の節水灌漑農業へ転換を目指し、節水灌漑農業普及計画フェーズ1プロジェクトを日本政府へ要請した。同プロジェクトは2005年3月より3年間の期間で開始され現在最終年次に入っている。
フェーズ1においては「灌漑技術」「研修」「普及」に焦点をあてた活動が実施された。特に農家の現場において、機器が導入されているにも関わらず十分に維持管理できず節水に結びついていないこと、また普及員が農家へ適切に指導できる体制が整っていないなどの課題が明らかにされ、3県に設置されたデモ圃場を通じて対応策が把握された。また研修に係る取組としては灌漑普及員と灌漑専門技…