灌漑シーズン始まる

2010年4月29日

4月に入ると、綿花や野菜の栽培開始時期を迎え、あちこちの畑で畝作りや播種、苗の移植をする農民を多く見かけるようになります。雨季(11月〜3月)が終わり、これからは降雨の期待できない乾季となるため、灌漑シーズンの開始時期でもあります。今、プロジェクトで設営した5県のデモンストレーション圃場では、栽培の準備がすすめられています。シリア北部のアレッポ県、ラッカ県のデモ圃場では、綿花栽培でのドリップ灌漑(Drip irrigation)と改良型地表灌漑(Improved surface irrigation)の展示を計画しており、その準備作業を開始しています。改良型地表灌漑とは、水の利用効率が低い従来の地表灌漑(Surface irrigation)を改良し、水を効率良く利用することを可能とする地表灌漑の改良技術であり、デモ圃場では、圃場勾配の均一化を図るランドレーザーレベリング(Land laser leveling)の施工と、配水ロスの削減、配水量の均等化に繋がる多孔管灌漑(Gated pipe irrigation)を実証することにしています。これらの改良技術を導入することで、水の効率的な利用だけでなく作業の省力化などの効果も期待されます。

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改良型地表灌漑圃区にてランドレーザーレベリングにより整地を行なっている。
(ラッカ県のデモ圃場)

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ドリップ灌漑圃区にて綿花の播種を行なっている。
(ラッカ県のデモ圃場)

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現在、ニンニクが栽培されている圃区に綿花の栽培を行う。手前がプロジェクトで設置したコントロールユニット
(アレッポ県のデモ圃場)

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改良型地表灌漑の一つである多孔管灌漑のパイプとバルブ。
(アレッポ県のデモ圃場)