プロジェクト概要

プロジェクト名

(和)アフガニスタン・タジキスタン国境バダフシャーン地域における農村開発プロジェクト
(英)Rural Development Project in Tajik-Afghan Border Area of Gorno-Badakhshan Autonomous Oblast

対象国名

タジキスタン、アフガニスタン

署名日

2012年2月1日

プロジェクトサイト

アフガニスタン・タジキスタン国境地域

協力期間

2012年2月29日から2015年2月28日

相手国機関名

(和)ゴルノバダフシャン自治州(GBAO)政府
(英)State Executive Body of the Gorno-Badakhshan Autonomous Oblast (GBAO)

背景

独立後、1992年からの内戦によって不安定な状態が続いたタジキスタンは、近年、ようやく政治的に安定してきましたが、いまだ貧困指数は中央アジア諸国の中で最下位となっており、特に農村部を中心とする開発の推進が求められています。地方の疲弊は都市に比べて一段と厳しく、少ない雇用機会や給与水準の低さから、多くの農村労働者が海外に流出し、海外出稼ぎ労働者からの仕送りがGDPの4割以上を占めるといわれています。とりわけ本プロジェクトの対象地、アフガン国境に隣接する山岳地ゴルノバダフシャン自治州の貧困率は全国平均を上回り、家族に1名以上の出稼ぎ労働者がいる世帯が全世帯の半数にのぼるといわれています。

こうした背景を踏まえ、国境地域の開発と安定への貢献を念頭に、JICAは国際NGOアガハーン財団(以下、AKF)と連携し、アフガニスタン、タジキスタン国境の両側で農村開発事業「アフガニスタン・タジキスタン国境バダフシャーン地域における農村開発プロジェクト(CBRD)」を進めています。タジキスタン側の開発事業を協力範囲とする本プロジェクトでは、AKFタジキスタンオフィスに派遣されたJICA専門家1名のもと、ゴルノバダフシャン自治州政府、アガハーン財団関係者とともに、住民参加型の地域開発に取り組んでいます。

目標

上位目標

対象地域(ゴルノバダフシャン自治州5県(District))において住民の生活の質が向上する。

プロジェクト目標

対象地域における住民への社会サービスが向上する。

成果

1. 農村生活や生計向上の基盤となる基礎インフラの整備状況が改善する。
2. ローカルガバナンス組織が住民の必要に基づいた社会サービスを提供できる能力(ニーズ発掘計画策定、事業管理)を備える。
3. タジキスタン側行政組織とアフガニスタン側行政組織の協力体制が強化される。

活動

1. ローカルガバナンス組織が決めた優先順位に基づき、基礎インフラを整備する。
2. ローカルガバナンス組織の開発マネジメント能力(ニーズ発掘、優先順位付、実施監理)を育成するための研修や、指導のためのモニタリングを実施する。
3. ローカルガバナンス組織の関係者調整能力(ファシリテーション能力)を養うための研修や、指導のためのモニタリングを実施する。
4. 越境開発事業を実施・監理するために、タジキスタン、アフガニスタン双方の関係者による協働、協議メカニズムとして、クロスボーダー委員会(CBC)設置する。(注参照)


クロスボーダー委員会(CBC)は、タジキスタン側県調整委員会(District Coordination Commission:DCC)及びアフガニスタン側郡開発会議(District Development Assembly: DDA)が参画する場として設置される。タジキスタン側の県調整委員会(DCC)は、本プロジェクトの実施にあたり、ローカルガバナンス組織の一つとして各郡に設置されるASUDVO、民間セクター郡政府、自治州政府の代表者による委員会で、県(District)レベルの開発事業に関し、住民参加型の審議・調整を行う。アフガニスタン郡開発会議(DDA)は、郡(District)レベルの開発推進を担う調整機関としてアフガニスタン政府によりすでに導入済みであり、DCC同様に住民参加型の審議・調整機関となっている。

投入

日本側投入

・長期専門家1名(3年間)コミュニティ開発・援助調整 (アガハーン財団(AKF/MSDSP)委託事業監理を主業務とする)
・アガハーン財団(AKF/MSDSP)への事業委託(総額2.8百万ドルを予定)
・機材(長期専門家執務用資機材、通信機器等)
・研修員受入

相手国投入

・カウンターパートの配置(ゴルノバダフシャン自治州経済開発・計画局)