第一回プロジェクト合同調整委員会(JCC)を開催し、今後の計画を関係者一同で共有し、協力関係を深めました

2017年10月3日

タジキスタン国ハトロン州母子保健システム改善プロジェエクトフェーズ2におけるタジキスタン政府・JICA関係者による第一回プロジェクト合同調整委員会(Joint Coordination Committee)を10月3日に首都ドゥシャンベにある保健省会議室で開催しました。

JCCとはプロジェクトの最高意思決定機関であり、タジキスタン保健省副大臣を議長に、タジキスタン側からは、大臣アドバイザー、母子保健局長、本プロジェクト対象県であるノレック、ホバリング、バルジュボン、ムミノバード、ボフタール、サルバンド6県の病院長が参加。また、日本側からは、大使館・JICA事務所・専門家が参加し、プロジェクトの基本計画や課題などを協議・決定する場となります。

第一回となる今回のJCCでは、8月から開始されたプロジェクトの概要の説明から始まり、プロジェクト目標の指標、他ドナーの動向を踏まえたプロジェクトの方針を説明し、今後の予定としてベースライン調査の時期、及びその詳細が提案・協議されました。副大臣や局長等からのコメントの中で、フェーズ1では、対象病院における設備・および医療従事者の技術レベルの不足などの問題点を的確に汲み取り、その改善および全体への共有に尽力したことに高い評価をいただき、今後本プロジェクトにより、対象地域での保健体制の強化を通じて母子保健が向上すること、特に対象地域でアクセスの問題から生じている依然として高い自宅分娩率に対する改善への一歩につながることに強い期待が表されました。

また、本プロジェクトの母子保健の体制強化改善というプロジェクト目標を達成することは、タジキスタンにおける持続可能な開発目標(SDGs)のGoal3「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する」への貢献、またGoal3のターゲットの1つにもなっている「すべての人が、適切な健康増進、予防、治療、機能回復に関するサービスを、支払い可能な費用で受けられる」というユニバーサルヘルスカバレッジ(UHC)の達成へ寄与することが期待されます。そのため、日本タジキスタン双方からプロジェクト目標の達成に強い期待が表されました。

更に、本プロジェクトでは、施設改修もプロジェクトに含まれているため、母子保健局長であるシェラリ氏は、ジョミ、シャルトゥーズ県中央病院にかつて日本の協力で設置された水供給・排水システムを例に取り上げ(補足参照)、水の供給・排水システムの問題は本ターゲットエリアでも重要な問題であることを改めて強調し、上記問題をプロジェクトで適切に取り扱い、改善に尽力してくれることに期待を示しました。

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