ドゥシャンベ、クルガンテッパオフィスでの作業を開始、小児科、産科の専門家による現地調査を行いました。

2017年10月5日

9月下旬、保健省に隣接されたサイエンスリサーチ予防医学研究所内、およびハトロン州政府保健局内にプロジェクト事務所を設置しました。日本人専門家は安全対策にかかる講習を受け、万全の安全対策を講じると同時に、ドゥシャンベ事務所とクルガンテッパ事務所での作業を開始しました。

また、同時期に日本より小児科および産科の専門家医師がタジキスタンへ渡航し、本プロジェクトの対象となる保健医療施設の現状を、専門家の視点から調査しました(下記地図参照)。調査の中では、各対象医療施設の医療技術、医療設備のレベル、産科・新生児ケアに係る現時点での医療サービス提供能力、およびその中での問題・改善点を定量的・定性的に確認するため、病院長をはじめとする医療従事者へのインタビュー、施設の機材保有・稼働の状況などの調査、さらに診断記録を通じて業務実施手順の質、出産数等統計的データの把握を行いました。
本調査の結果、対象医療施設の妊産婦と新生児・乳児ケア・マネジメントに関して、血圧測定など、重要にも関わらず適切に行われていない検査項目が見つかりました。これを踏まえて、プロジェクトの調査開始時点でベースラインを設定する際の、重点的に調査すべき項目として妊産婦健診と分娩における血圧測定、新生児ケアにおける呼吸数等の測定を提示しました。
また、調査後、日本人専門家内で協議を行い、今後実施すべき産科・新生児ケアへの改善・強化案や研修実施案を共有しました。

【画像】

業務を開始した、クルガンテッパ事務所での様子

【画像】

調査を行った、対象施設病院であるムミノバ−ド県中央病院での様子

【画像】タジキスタン プロジェクト対象地図