産前産後健診トレーナー養成研修を実施しました。

2018年9月7日

プロジェクトでは、ハトロン州において、郡レベルの医療従事者の周産期ケアにかかる知識・技術の強化およびPHC(プライマリヘルスセンター)で実施している産前健診指導のための技術習得を目的として、産前産後健診トレーナー養成研修を実施しました。第1回目は、2018年7月23日~7月27日クロブ地域のノラック市、バルジュボン郡、ホバリング郡、ムミノバード郡を対象に、合計16名の参加者に対し実施しました。第2回目は、7月30日~8月3日に、クルガンテッパ(ボフタール)地域のレバカンド市、クショニヨン郡を対象に、合計19名の参加者に対し実施しました。参加者は州や郡のリプロダクティブヘルスセンターの産科医、助産師を対象にしました。

主な研修内容は、郡リプロダクティブヘルスセンターがPHCに訪問して行うモニタリングの内容に沿って行いました。産前・産後の母親へのカウンセリング技術、内診方法、血圧測定方法、尿蛋白の確認方法、胎児心音聴取の方法、妊娠期の栄養指導、完全母乳育児に向けた指導、HIV検査前後カウンセリング等です。参加者はこれらの内容を、ゲーム、ロールプレイ、議論、グループプレゼンテーションを交えながら受講し、この研修を通じて新たな知識・技術を学びました。

一方で、本研修では、目標の一つであるPHCでの産前産後健診の指導者としての能力強化という点には課題が残りました。今後、本研修の受講者である郡リプロダクティブヘルスセンターの産科医・助産師が、管轄するPHC施設に訪問指導をするのですが、適切な指導ができるかどうかについては、今回の研修だけでは判断することができませんでした。今後は、本研修の講師に訪問指導に同行してもらうことなどにより、現場で実際に指導者としての役割を担っていけるようにプロジェクトは今後も支援を行う予定です。

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正しい血圧測定方法について確認している様子

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効果的な診察と子宮底長測定(グラビドグラムの記入)について学ぶ参加者