カイゼンマスタートレーナー候補生対象の6ヵ月間の現場指導研修(第3回目)終了

2014年8月18日

2014年2月から実施していたカイゼンマスタートレーナー候補生対象の6ヵ月間の現場指導研修(第3回目)が8月初旬で終了しました。基本的にカイゼンマスタートレーナー候補生1人が1企業を担当し、まず、企業のカイゼンチームおよび経営陣と話し合い、カイゼン活動に関するアクションプランを策定します。さらに、同候補生が日本人専門家の指導を受けながら、企業がプランを実施できるよう指導しました。本研修の最終日には、各企業でカイゼンチームリーダーが経営陣に対してそれまでのカイゼン活動の成果を発表し、今後、全社でカイゼン活動を普及していくための議論を行いました。概ね、全13パイロット企業で「従業員のモチベーションが高まった」、「製造ラインの不良品数のデータ管理・分析方法がわかった」など満足の声が聞かれました。

現在、カイゼンマスタートレーナー候補生は14名います。彼らの所属機関の内訳は、産業貿易省1名、中小企業振興公社6名、経営教育大学4名、民間企業3人となっています。これまで、パイロット企業における研修を2回(各6週間)行い、日本人専門家の指導を受けながら、主に5S活動を企業に実践させることに注力してきました。

第3回目の研修期間は、過去2回の研修よりも長い6ヵ月間に設定しました。本研修期間中の2014年4月に彼らは日本でカイゼンに関する集中的な研修を受講し、生産性向上の手法や品質保証の考え方を座学および日本の製造業を実際に視察することで学びを深めました。しかし、日本で学んだことをタンザニアの製造業のレベルに合わせて指導することに苦労したようです。2014年11月から実施される第4回目の企業研修では、カイゼン活動を指導し、知識だけではなく、経験をさらに積み重ねる予定です。最終的にカイゼンマスタートレーナーと認定され、彼らが中心となってタンザニアの製造業にカイゼンを普及していくことが期待されています。

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パイロット企業における成果発表会のようす