タイにおける代替エネルギー研究の歴史は古く、1970年頃からプミポン国王が王室プロジェクトの一部として、バイオエタノール、バイオディーゼル開発に取組んできているが、現状ではパームなど食糧系バイオマスが主流となっている。他方、食糧を燃料に転換することでの食糧問題はできれば回避されることが望ましく、非食糧系バイオ燃料開発のメカニズムの解明及び同燃料に関する試験標準化のニーズが高まっているが、非食糧系バイオ燃料の有望な選択肢として、ジャトロファ油ならびに余剰農業廃産物があげられている。
しかしながら、ジャトロファには毒性物質(発ガン誘発性のあるホルボールエステルなど)が含まれており、バ…