タイでの研修「ケアワーカー研修」が実施されました。

2013年11月14日

2013年9月30日から10月4日、タイ国内での研修「ケアワーカー研修」が実施されました。ケアワーカーとは日本でいう介護員(ヘルパー)です。タイにはヘルパー制度はまだなく、これまで高齢者の介護や介助を行うのは主に高齢者の近隣に住むコミュニティのボランティアでした。プロジェクトでは彼らを貴重なリソースと捉え、より専門的な介護技術を身に着けてもらい、開発中のモデルサービスの実施者として活躍してもらうことを計画しています。

今回、6サイトから5名のケアワーカー候補生が選ばれ、保健省のあるノンタブリ県のホテルで人材育成研修が始まりました。これまで数回にわたり同研修カリキュラムの準備会合がありましたが、わかりやすい内容とするため、介護・介助にかかる理論の講義でもレクチャー形式より絵や写真を多く用いた教授法がとられ、栄養指導、応急処置、リハビリテーション、運動、環境作り等のスキル訓練では実践講義が行われました。

特記すべきはケアマネジメント研修参加者が講師として参加した事です。帰国研修員は「ケアカンファレンス」場面のロールプレイを実践し、的確な援助を行うためには介護に従事する関係者が協力していく必要があることを説明しました。研修を終えたケアワーカー候補生たちは各プロジェクトサイトに戻り、今度は自らが講師となり、現地のボランティア達に学んだ知見・技術を共有していくそうです。

【画像】

高齢者の口腔ケア(歯磨き指導)を学ぶ研修員

【画像】

高齢者の口腔ケア(歯磨き指導)を学ぶ研修員