第3回合同調整委員会(JCC)が開催されました。

2014年4月29日

2014年4月29日、第3回合同調整委員会(JCC)が開催されました。タイ側参加者は保健省、社会開発・人間安全保障省、内務省、財務省、医療保険システム調査研究所(HISRO)、国家経済社会開発委員会事務局、TICA等。日本側は在タイ日本国大使館、JICAタイ事務所から参加がありました。

まず議長の保健省チャンビット事務次官補から、次期は各サイトでの介護サービスがついに始まる予定であるとの冒頭挨拶の後、榎本チーフアドバイザーからプロジェクトの活動報告、次期活動計画の提案等が行われ、承認されました。

報告の要旨は以下のとおりです。

(1)プロジェクトの活動報告(2013年8月〜2014年4月)

介護モデルサービス提供についての活動

中央におけるキックオフ会議、ケアマネジャー向けワークショップ開催、モデルサービス及びデータ収集分析の短期専門家の派遣、等を報告。

政策提言についての活動

第1回ポリシーディスカッショングループセミナー、LTOPの将来を議論する日本とタイ側関係者の会議、介護政策の短期専門家の派遣、等を報告。

人材育成についての活動

ケアマネジメント本邦研修、ケアワーカ研修の実施を報告。

(2)次期活動計画の提案(2014年4月〜2014年9月)

介護モデルサービスの提供

5月1日に予定されているナコンラチャシマサイトでの介護サービス開始を皮切りに、各サイトにて介護モデルサービスの提供を開始予定との報告がありました。ノンタブリサイト担当者、スラタニサイト担当者から、両サイトでも開始準備は概ね整っており、フルスケールでのサービスを早々に開始したい。との要望が共有されました。チェンライサイト、コンケンサイトは、部分的な開始を目途に、開始を検討していくようです。チャンビット議長からは、各サイトで共通するサービスと地域密着型のバラエティに富んだサービスが進み、お互いに比較ができるようになると良いとの助言がありました。LTOPはサイト間での情報交換をオンラインで円滑に行うことができるよう、プロジェクトとしてフェイスブックのページを開設したところです。

活動予定

第2回ポリシーディスカッショングループセミナー(7月)、全国会議(時期未定)、高齢者福祉行政研修(7月)、ケアマネジメント本邦研修(9月)、タイ国内でのケアワーカ研修(8月)を実施予定です。

(3)予算報告及び計画とコストシェア

タイ側、JICA側が負担した予算報告と、今後のコストシェアの予定が共有され、承認されました。チャンビット議長からはミニッツに記載の通り、タイ側負担費用を準備するようタイ側への提言がなされました。

最後に、JICAタイ事務所の木下次長は閉会の挨拶として日本で得た知見を活かそうとするタイ関係者の努力に深い感銘を受けていることを述べ、本日承認された活動を計画的に実施するよう提言があり、会議は終了しました。

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冒頭の挨拶(左から3番目がチャンビット議長)

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JCC開催状況