ポリシーディスカッションセミナー(第2回)が開催されました。

2014年8月13日

2014年7月24日、25日の2日間、第2回ポリシーディスカッションセミナーが開催されました。24日は訪タイ中の日本人関係者がナコンラチャシマサイトのケアマネジャーとケアワーカー達の活動を視察しました。

翌25日はタイ・日参加者が保健省の会議室に集まり、今回のテーマである「タイの介護人材育成」について、将来の政策提言を見据え、LTOPが取り組むべき課題を特定するための議論が行われました。タイ側の出席者は保健省、社会開発・人間の安全保障省、財務省、内務省、労働省等の関係省庁、関係機関(国家経済社会開発庁、健康保険システム調査機関(HISRO)、大学(チュラロンコン大学等)、各プロジェクトサイトの地方事務所等です。日本側は厚生労働省、在タイ日本大使館、JICA本部、タイ事務所が出席しました。

まず保健省のチャンビット事務次官補、社会開発・人間の安全保障省のシリワン高齢者専門家、厚生労働省の堀江国際課長による開会挨拶の後、日本研修から数日前に帰国したタイ人研修員2名が、研修での学びを発表し、タイが取り組むべき介護人材育成の課題についての議論が行われました。続いて、同研修講師を務めた三菱UFJリサーチ&コンサルティングの岩名氏より、3サイトでの視察・ヒアリングを踏まえたプロジェクトへの提言が行われ、「タイにおける、ケアマネジャーの役割の明確化」等の意見が出されました。

午後は、6サイトの担当者が、各サイトにおけるケアマネジャーとケアワーカーの現状と課題の発表を行い、その後、チュラロンコン大学看護学部のジラポン准教授のファシリテーションの下、本日全体の議論を踏まえたパネルディスカッションが行われました。プロジェクトサイトの財政、タイの要介護度の見直し、各サイトの高齢者データの可視化、ASEAN各国への経験の共有、ケアマネジメントの簡易マニュアル作成、来年度の日本研修の内容等、日・タイ参加者から様々な意見や課題が挙げられ、実りの多い議論となりました。

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ナコンラチャシマサイトの高齢者宅訪問の様子

【画像】ポリシーディスカッションセミナー集合写真