2015年度LTOP活動報告

2016年5月2日

2015年度のLTOPの活動について、年度後半の活動を中心に報告します。

1)第4回JCCの開催

2015年12月28日、第4回JCCが開催されました。JCCが開催されるのは前回の第3回以来、実に1年8か月振りのことです。会議では、各プロジェクトサイトからの活動報告や、今後の活動予定や6月に行われた中間評価レビューの報告も行われ、中間評価レビューで示された提言を踏まえ、今後の活動を進めていくことが確認されました。

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JCCの司会をするソムサック保健省次官補

2)本邦研修の実施

2016年1月から2月にかけてJICA東京において、ケアマネジメント本邦研修とケアワーカー本邦研修を実施しました。ケアマネジメント研修には各プロジェクトサイトから2名ずつの計12名、ケアワーカー研修には各プロジェクトサイトから2名ずつと保健省から2名、社会開発・人間の安全保障省から1名を加えた計15名の研修員が参加しました。
研修員達はケアマネジメントや介護技術、認知症の知識といった、日本の先進的な介護技術を学び、LTOPの活動において今後の活躍が期待されます。

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ケアマネジメント研修の様子(グループワーク)

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ケアワーカー研修の様子(介護技術の実習)

3)モデルサービスワークショップの開催

2016年2月1日から3日にかけて、モデルサービスに関するワークショップを開催しました。保健省、社会開発・人間の安全保障省の関係者、各プロジェクトサイトのケアマネージャー、ケアワーカー等が参加し、モデルサービスの内容や、ケアマネージャー等関係職種の役割分担について議論を行いました。詳細は前回のプロジェクトニュースをご覧ください。

4)コスト分析ワークショップの開催

2016年2月24日から26日にかけて、コスト分析に関するワークショップを開催しました。早稲田大学の野口教授をお招きし、アジア諸国の高齢化の状況、コスト分析の必要性、コストの考え方について講義をしていただきました。
また、今後のコスト分析の実施に向け、コストのデータ収集の具体的な進め方を説明するとともに、保健省におけるワークショップの後、コンケン、ノンタブリ、スラタニの各サイトを訪問し、各サイトにおいてもワークショップを開催しました。

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コストについて説明する野口教授

5)ポリシーディスカッショングループセミナーの開催

2016年3月7日と8日、ポリシーディスカッショングループセミナーを開催しました。日本からは厚生労働省の大鶴国際課長とJICA本部から中村専門員が参加しました。7日にはバンコクサイトを訪問し、8日には介護に関するセミナーを行いました。
セミナーでは、モデルサービスの実施状況、日タイの高齢者介護関連施策の発表の後、討議を行いました。

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セミナー会場(保健省内)にて

6)第5回JCCの開催

2016年3月24日、第5回JCCが開催されました。会議では、各サイトからの活動報告の後、モデルサービスの実施状況やコスト分析、日タイの高齢者介護関連政策について発表があり、今後の方向性について話し合われました。

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各サイトからの報告を聞くソポーン保健省次官とアピチャート社会開発・人間の安全保障省老人局次長

昨年度の活動報告は以上です。LTOPの活動にご協力いただいた関係者の皆様、ありがとうございました。