第21回国際疫学学会に参加しました

2017年9月15日

2017年8月19日から8月22日にさいたま市大宮で開催された第21回国際疫学学会に参加し、当プロジェクトから5題のポスター発表を行いました。タイ側からは2名の医師が来日され、チェンライ病院のワララット医師が、「タイ北部チェンライ病院の結核死亡者のリスク因子解析」について、ピサヌローク県疾病管理予防局のニラモン医師が、「アルコール消費が与える結核治療による肝障害への影響」について発表されました。また、日本側からは、土屋博士(東北大学)と宮原長期専門家が、「タイHIV感染患者の結核発症を、血液検査データを用いて予測する解析結果」、野内博士(複十字病院)が「タイ北部のHIVに関連した30年間の結核の推移」について発表しました。本学会は、約60カ国から1000名以上の疫学者が集まった国際学会であり、国内外の研究者と研究内容について討議する貴重な機会となりました。また、結核に関連したセッションでは、中国、韓国、日本から、それぞれの国の結核分子疫学の調査結果が報告され、結核菌の遺伝子パターンの分布や、それを用いた結核コントロールの取り組み、新たな解析方法などの新たな知見を得ることができました。現在我々が取り組んでいる課題とも関連が深く、今後のプロジェクトに活かしていきたいと思います。

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第21回国際疫学会のオープニング

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宮原麗子長期専門家

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タイ人研究者(Dr. Niramon Pimnumyen)

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タイ人研究者(Dr. Worarat Imsanguan)