チェンライ県で開始した結核患者へのインタビュー調査とサンプル採取

2018年7月23日

当プロジェクトでは、結核になりやすい人の遺伝子を同定するため、結核患者さんから検体を収集する取組をタイ北部のチェンライ県で行っています。

検体収集チームは、毎日チェンライ県各地にある病院やプライマリーヘルスセンターを訪問し、結核患者と面談しています。面談では、患者本人から症状や周囲の人の感染状況などを聞き取りしています。次に、遺伝子を抽出するため、唾液の提供をお願いしています。唾液分泌を促すため唾液線マッサージをし、採取容器に唾液を入れてもらいます。保存液を加えた後、遺伝子解析のためバンコクにある保健省へと郵送します。現在は1日6~8検体ほどを採取しています。多くの新規患者さんが報告されており、結核の蔓延を実感します。

大変有り難いことに、多くの患者さん、病院やプライマリーヘルスセンターの医師、看護師の方々のご協力のもと検体収集は進められています。収集した情報を解析し、新たな結核対策に繋がる研究成果が出ることを期待しています

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インタビュー調査の様子

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唾液検体に保存用の試薬を入れているところ