保健省主催によるEND TB Strategy(結核終息戦略)に関する大会合が行われました

2018年8月29日

2018年8月8日と9日の両日、保健省主催のEND TB(結核終息戦略)(注)に関する大会合がバンコクのCentra by Centara Government Complex Hotel & Convention Centre Chaeng Watthanaで開催されました。会場にはおよそ700名の関係者が集まり、タイ国における結核対策のこれまでの成果と今後の計画、課題についての発表が行われました。

初日には、保健大臣が登壇され、今後も結核は保健省の重点課題の一つであり、保健省を中心として国レベルで結核対策に力を入れていくことを強調されていました。また、結核研究に関して、当プロジェクトのプロジェクトマネジャーであるDr. Surakamethが登壇され、当プロジェクトにおいて行われている次世代シークエンサーを活用したDNA解析に関する研究成果と今後の研究計画について触れられました。

結核に関してこれほどの規模の会合は、これまで開催されたことはなく、保健省の結核対策に対する強いコミットメントが伺えました。当プロジェクトの研究成果が、タイ国のEND TB Strategyに少しでも貢献できるよう真摯に取り組んでいきたいと思います。

(注)END TB(結核終息戦略)とは、2014年5月の世界保健総会で採択され、結核患者の死亡者、発生率を低下させ、結核の流行を終わらせるための戦略で、1.患者中心の医療支援と予防の統合、2.大胆な政策と支援体制、3.研究と技術革新の強化と3つの柱で構成されている。

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結核研究について発表を行うDr. Surakameth

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会場に設置された当プロジェクトの広報用ロールアップ