第5回地域調整委員会会議の開催

2019年3月4日

2019年3月4日に、タイのバンコクにおいてASEAN加盟各国政府の災害医療関係者、ASEAN事務局、JICA、国内支援員会、プロジェクトチームなどの約50名が集まり、第5回地域調整委員会(RCC)会議を開催しました。
会議では、昨年12月にフィリピンで開催した地域連携ドリル、2月にバンコクで開催した第4回AMS研修の報告を含むARCHプロジェクトの進捗状況やASEAN宣言(ASEAN Leaders’ Declaration on Disaster Health Management:ALD)を具現化するためのアクションプラン(Plan of Action: POA)案の進捗状況の説明、プロジェクトで開発した標準手順書(SOP)案をSASOP(注)に統合するための流れやタイムスケジュールの説明がありました。その中で、今後どのようにWHO基準の災害医療チームを補完する形でASEAN基準の災害医療チームを開発していくか、また災害医療に関わる能力強化を行うことを目的としたASEAN地域研修センター構想について議論を交わしました。ASEAN各国の災害対応能力は様々であることから、災害医療チームのロジスティックス面を考慮した場合、例えばASEAN合同災害医療チームを派遣してはどうかという意見もありました。
続いてインドネシア代表から11月にインドネシアで開催することが検討されている第4回地域連携ドリルのプロポーザル案の発表がありました。今後、日本、タイに加え、これまで地域連携ドリルを経験したベトナム、フィリピンが、アドバイスをしながら地域連携ドリルの詳細を議論していくこととなりました。
その後、プロジェクトの延長に関する発表、議論がありました。これまでのプロジェクトの成果を踏まえつつ、プロジェクトで開発したツールのSASOPへの統合、ASEAN基準の災害医療チームの基準づくりの検討、災害医療に関わる能力強化への支援やASEANサミットでのALDのPOA承認に至るプロセスのフォローをするために、21か月のプロジェクトの延長案が確認され、今後それに関わる手続きを進めていくことになりました。


(注)災害時のASEANの共通の仕組みの一つの地域待機制度及び共同災害救援・緊急対応活動のための標準運用手続き

【画像】全体写真

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RCC会議の様子