本邦研修事前セミナー開催

2018年12月22日

2018年12月20から21日、保健省で本邦研修(2019年1月と2月実施予定)の参加者を対象に事前セミナーを実施しました。

各メイン・サイトとポテンシャル・セッティングからほぼ全ての本邦研修参加予定者と、関連機関からの代表者等が出席しました。各サイトの最終的な活動計画案を確認するとともに、本邦研修でのより深い理解を促すことが目的でした。

S-TOPからは、米田専門家が本邦研修に係るオリエンテーションと日本の中間ケアとシームレス・ケアの実際、その背景にある医療のサービス体系等についての講義、また小出チーフ・アドバイザーが日本の公的医療保険と介護保険についての講義、更に名古屋大学教授で日本理学療法士協会副会長でもある内山靖教授が理学療法の見地からの日本リハビリテーションの歴史と発展、現状、課題についての講義を行い、日本での学びをより深められるよう促しました。

また各パイロット・サイト代表からは、各地の中間ケアの現状分析と活動計画案、本邦研修で得たいこと・達成したいことについて発表が行われました。リハビリテーションを軸とした急性期から自宅までの切れ目ないサービスや、コミュニティにおける生活支援・介護サービスに力を入れるサービスモデル等、それぞれのサイトで現状分析と活動計画案に特徴がみられました。

最後に、研修に同行するサラブリ県カエンコイ郡病院のプラシッチャイ院長が、“本邦研修では日本の中間ケアを学びながらタイとしての中間ケア、またタイ国内でも地域によって状況が異なることも踏まえ、どのように各地で中間ケアを確立すべきか研修中に参加者で共有・協議したい。そして研修終了後は国民保障医療機構(NHSO)と中間ケア政策・財政について協議したい。”と強く決意を表明しました。

各サイト等の代表による練り上げられた中間ケア現状分析と活動計画案、活発な質疑応答、また決意表明から、今回の日本での研修は中間ケア/シームレス・ケアのサービス体系を作り上げていくための、大きな一歩となる事を確信しました。

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セミナー出席者の様子

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セミナー出席者の様子

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小出チーフ・アドバイザーによる講義の様子

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小出チーフ・アドバイザーによる講義の様子

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内山教授による講義

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内山教授による講義