パイロットサイト及びポテンシャルサイトとのオンライン会議開催

2021年8月10日

8月10日、8パイロットサイト(バンコク都とチェンマイ、コンケン、ナコンラチャシマ、チョンブリ、バンコク、ノンタブリ、スラタニ、プーケット各県)と2ポテンシャルサイト(クンタン病院(チェンライ県)とメタプラチャラック病院(ナコンパトム県))との合同オンライン会議を開催しました。

プロジェクトでは、これまで活動進捗状況や課題を確認する目的で、パイロットサイトやポテンシャルサイトへの定期的なモニタリング訪問を行ってきましたが、タイ国内での新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受け、この一年半ほど、ほとんどのモニタリング訪問を中止せざるを得ない状況が続いています。このため、今回オンラインにて、各サイトの状況と課題の確認や、サイト間の情報共有を行うこと等を目的とし、本会議を開催することとしました。

【画像】Zoom会議の様子

会議は、プロジェクトのテクニカルサポートサイトであるサラブリ県の技術的なリーダーかつ、タイ保健省で中間ケア推進の中心的な役割を果たしているプラシッチャイ・マンジット医師(Dr. Prasitchai Mangjit)を議長とし、各サイトにおいてプロジェクト実施に責任を持つ代表者、保健省において各サイトとの窓口の役割を担うメインコーディネター、その他日本人専門家、アシスタント等の合計55名が参加し、開催されました。

各サイトから、1)現状、2)好事例、3)プロジェクト活動を進める上での課題について報告を受け、プラシッチャイ医師と日本人専門家から、それらの報告に対しコメントした他、会議では、今後のプロジェクト全体の活動計画等についての情報共有も行いました。

いずれのサイトでも、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受け、平時のような業務遂行が困難な状況が続いていますが、感染予防策を最大限に図った上で、また様々な工夫をしながら、必要不可欠なケアを提供していることが報告されました。

【画像】ナコンラチャシマ県報告

【画像】プーケット県報告

今回の会議は、限られた時間での会議であったことから、各サイトからの報告がメインとなり、参加者間での十分な議論までには至りませんでした。しかしながら、本会議を通じて、各サイトで着実に活動が進められる現場の状況や課題の確認、またサイト間でも状況や活動の情報共有が出来たことから、会議開催の目的は一定程度達成できたものと考えます。

プロジェクトでは、今後もこのようなオンライン会議も活用し、各サイトでの活動の継続的なモニタリングを行いつつ、各サイトの状況や課題などを確認するとともに、サイト間の情報共有や議論等による課題解決のための場を提供出来るよう工夫していきたいと考えています。