第1回 合同調整委員会(JCC)会議開催

2021年8月30日

2020年9月、グローバルヘルスとユニバーサルヘルスカバレッジのためのパートナーシッププロジェクト(GLO+UHC)フェーズ2のRD(Record of Discussion)がタイ保健省(MOPH)、国家医療保障機構(NHSO)、およびJICAの間で締結されました。これにより、2020年12月から3年間の予定でプロジェクトが開始しました。
開始から約8か月後の2021年8月30日、COVID-19の影響等で延期されていた初回の合同調整委員会(JCC)会議がようやくオンラインで開催されました。
会議冒頭の挨拶で、議長のDr. Suwit Wibulpolprasert(Chairman of the Minister’s Advisory Committee on Global Health, MOPH)は、プロジェクトのフェーズ1の成果がタイのCOVID-19対策にも貢献していることについて述べられ、フェーズ2においても、パンデミックへの対応に貢献すべきであると提案されました。また、JICAタイ事務所の森田所長より、全関係者へ向けて、COVID-19のパンデミックが続く難しい状況下での献身的な努力とプロジェクトへの貢献に対して感謝の意が伝えられました。
その後、加藤チーフアドバイザーよりプロジェクトの実施体制、活動計画、進捗状況等について報告があり、プロジェクトマネジャーであるDr. Walaiporn Patcharanarumol(Director of Global Health Division, MOPH)およびMs. Wilailuk Wisasa(Policy Advocacy Unit, NHSO)も加わり、今後の方向性等について意見交換が行われました。プロジェクト活動に一緒に取り組むワーキングチームのリーダーの一人であるDr. Siraporn Sawasdivorn(Senior Advisor of Queen Sirikit National Institute of Child Health)からもCOVID-19に関連した活動に関する意見を共有いただきました。このように、参加者全員によって、プロジェクトがUHC強化に向けて効果的・効率的に取り組めるよう、方針、マネジメント、活動計画等について、検討および確認が行われました。
最後に、Dr. Suwitと森田所長両方の閉会の辞の中で、国、地域、およびグローバルレベルにおけるUHCの強化に向けて、タイと日本が継続的に協力することを表明いただきました。

2021年8月23日、JCC会議に先駆けて、第3回Joint Project Management Team(JPMT)会議がオンラインで開催されました。JPMT内でプロジェクトの進捗状況を共有し、地域およびグローバルレベルのプラットフォームの活用や、MOPHおよびNHSOがそれぞれ準備しているUHCリソースセンターについて話し合いました。また、当初、数か国をプロジェクトの協力対象国としていましたが、その枠に限ることなく、他国から要請があれば、柔軟に協力や支援を検討することを確認しました。このように、JPMTの中での認識を一致させておくことができ、上記のとおり、一週間後のJCC会議を円滑に進めることができました。
まだしばらくはCOVID-19の影響が続きそうですが、引き続きプロジェクトはUHC強化に向けて、かつ、COVID-19対策にも貢献できるよう努めて参ります。

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