プロジェクト概要

プロジェクト名

(和)看護教育改善プロジェクト
(英)Nursing Education Improvement Project

対象国名

ウズベキスタン

署名日(実施合意)

2004年4月28日

協力期間

2004年7月1日から2009年6月30日

相手国機関名

(和)保健省、高等中等専門教育省
(英) Ministry of Health、Ministry of Higher and Special Education

日本側協力機関名

大分県立看護科学大学

背景

ウズベキスタン共和国(以下、「ウ国」と記す)は1991年に独立し、旧ソ連とは異なる医療改革を開始した。我が国は、1994年から医療機材の無償資金協力を実施したが、ウ国は1998年11月「保健制度改革ついての大統領令」に基づき保健制度改革を進め、その重点課題の一つ、医療従事者教育の高度化として、1999年から看護教育制度改革が開始された。これは、同国が先進国の保健医療システムを分析した結果、専門的訓練を受けた看護師が国民の医療に重要な役割を果たしている事が明らかとなったため、世界的水準の看護を導入する事により看護の発展を促す事でその機能を十分に生かし、国民への医療サービスの向上を図ろうとするものであり、そのための看護教育改革の必要性を認めた事による。

右改革に基づいて同国の看護教育は、一般教育後の看護学校を3年制に統一、その後の専門教育機関として3年制の看護学科を医科大学に併設、2005年までに国内の看護学校全てがカレッジ(職業高校)へ昇格した。

本改革過程のなかで、これまで看護教育及び看護管理の分野において短期専門家派遣にて協力を実施していた我が国に対し、ウ国から看護教育及び看護管理に関する協力が要請された。

目標

上位目標:

全国54校の医療専門学校で「Client-oriented nursing」に基づいた看護教育が行われる。
※「Client-oriented nursing」(利用者に寄り添う看護)とは:全ての対象者(Client)に、それぞれのライフサイクルステージ(小児期、思春期、成人期、高齢期など)の健康ニーズに沿った看護・生活支援を提供する事。

プロジェクト目標:

Client-oriented nursing」の原則に基づいた看護教育(学内教育/学外臨床教育)のモデルが確立される。

成果

1.
学内教育に「Client-oriented nursing」のコンセプトが導入される。
1-1.
学内教育に「Client-oriented nursing」に基づいたカリキュラム案が作成される。
1-2.
「Client-oriented nursing」に基づいた教材が作成される。
1-3.
「Client-oriented nursing」に基づいた看護教育方法が教員に理解される。
2.
実習病院で「Client-oriented nursing」に基づいた実習が導入される。
3.
看護教育の基準(カリキュラム、教材、教員の質)について保健省に提言する。

活動:

0.
保健省立医療専門高校内に看護教育センターを正式に設置する。
1-1-1.
保健省、高等・中等教育省、医科大学および専門高校の教員によるカリキュラム委員会を設置する。
1-1-2.
中等教育カリキュラムに関する情報を収集する。
1-1-3.
「Client-oriented nursing」に基づいた中等教育カリキュラム案を作成する。
1-2-1.
大学および専門高校教員による教材作成のための作業部会を設置する。
1-2-2.
中等教育機関にて使用されている教科書資料を収集する。
1-2-3.
病院・患者から見た看護へのニーズを確認する。
1-2-4.
基看、母子、成人/老年、地看、看管の教材を作成する。
1-2-5.
無償資金協力で調達された看護教育用教材の活用状況のモニタリングを行う。
1-2-6.
上記の看護教育用機材の学内演習用マニュアルを作成する。
1-3-1.
教員の技術レベルおよびニーズを確認する。
1-3-2.
「Client-oriented nursing」の概念に係る研修を行う。
1-3-3.
カリキュラム・教材を用いた「Client-oriented nursing」に基づく看護教育方法の導入プログラムを確定する。
※“Client-oriented nursing”に基づいて改善したカリキュラム、教材および看護教育方法を併せて、導入プログラムとする。
1-3-4.
保健省立医療専門高校の教員に導入プログラム実施のための研修を行う。
1-3-5.
導入プログラムによる授業を実施する。
1-3-6.
導入プログラムのモニタリング・評価を行う。
1-3-7.
54中等医療教育機関と6医科大学の教員に導入プログラム実施のための研修を行う。
2-1.
タシケント緊急医療センターに臨地実習部を設置する。
2-2.
タシケント緊急医療センターの臨地実習に関する情報を収集する。
2-3.
実習指導者の問題点・ニーズに関する情報を収集する。
2-4.
「client-oriented nursing」に基づく臨地実習のための実習要綱を作成する。
2-5.
病院の実習担当者を対象とした教材を作成する。
2-6.
医療・保健施設60箇所(5施設/州×12州)の実習担当者に臨床実習に係る研修を行う。
2-7.
臨地実習のモニタリングを行う。
2-8.
モデル病院の患者に「client-oriented」な臨床実習に関するアンケート調査を行う。
3-1.
看護学校の統一した教育基準(カリキュラム・教材・教員の質)を作成するための情報を収集する。
3-2.
看護学校の統一した教育基準(カリキュラム・教材・教員の質)を作成する。
3-3.
統一した卒業試験を実施するための情報を収集する。
3-4.
統一した卒業試験を実施するための提案書を作成する。

プロジェクト実施の枠組み

図