2010年9月15日
HEDSPIでは日本語のできるブリッジエンジニア育成を目的としていることから、1年次からIT科目と並んで日本語教育の時間を多く取っています。3年生になるとIT日本語やビジネス日本語も開始され、より実践的な日本語力を強化します。現状では最高学年の第1期生(現5年生)で日本語1級合格者が1名、2級合格者が31名、第2期生(現4年生)で2級合格者が25名です。また、1期生、2期生、3期生各学年共半数以上は3級に合格しています。(各学年共、在学人数は120名前後)
HEDSPIでの日本語教育の様子について少しでも皆さまに知って頂くため、今回はIT日本語の主任教員について、ご紹介させて頂きます。
権代先生オフィスにて
IT日本語
権代祥一(ごんだい しょういち)主任教員
HEDSPI着任年月:2010年8月1日
略歴:
1985年より15年間、メーカー系のシステムエンジニアとして主に原子力関連、宇宙関連、交通関連などの、社会・公共系のシステムの開発に携わる。
2000年12月から2年間、青年海外協力隊としてフィリピン・レイテ島の州立大学にカリキュラムの向上を目的として活動。
2003年からIT企業にて、社会・公共系のシステムの開発、及び、フィリピンと中国でのオフショア開発での管理を行う。
日本語教師になった理由:
友人が立ち上げたボランティア団体の日本語教室で日本語を教えて欲しいと誘われたのがきっかけ。
1年半の間に様々なレベルの学習者に日本語を教え、様々な質問に回答して納得してもらった実績から、日本語の奥深さや面白さを知ったので辞められなくなったのが理由です。
HEDSPIにおける日本語教育に対する熱意:
「行間の読めるオフショア人材」の輩出をしたいです。
最後の第10セメスターにおける模擬プロジェクトの実施で、日本の開発現場で飛び交う日本語を再現します。そのようなプロジェクト環境で学生のモチベーションを高めたいです。
また、日本語を通して垣間見える日本の文化や歴史や民族意識などが紹介できればベトナムとの相互理解も深まるのではないかと期待できます。
HEDSPIにおける日本語教育のセールスポイント
やはり、他の大学ではまだやっていない日本語での模擬プロジェクトは大きな一歩です。
また、企業でのOJTが先取りできるので、企業負担をかなり軽減できるはずです。
HEDSPIにおける日本語教育のチャレンジ
1つの指示に対して1つ以上の作業ができるような人材の育成をめざします。
チームのために自分の能力を貢献させて、チームワークを強めることができる、責任感の強い人材の育成をするべくチャレンジします。
今年度の抱負
初の模擬プロジェクトを何としても成功させたい・・・ただ、それだけです。