プロジェクト概要

プロジェクト名

(和)ハノイ工科大学ITSS教育能力強化プロジェクト フェーズ2
(英)Strengthening the capacity of ITSS education at Hanoi University of Technology (Phase2)

対象国名

ベトナム

署名日(実施合意)

2009年1月7日

プロジェクトサイト

ハノイ

協力期間

2009年3月16日から2012年3月15日

相手国機関名

(和)教育訓練省 ハノイ工科大学
(英)Hanoi University of Technology(HUT), Ministry of Education and Training (MOET)

日本側協力機関名

  • 内閣官房(IT担当室)
  • 経済産業省

背景

ベトナム国・教育開発戦略計画(EDSP、2001〜2010年)においては教育開発を「主要国家政策」と位置付けており、IT分野を含む高等教育機関において科学技術の進歩に対応し、実社会の要請に応える研究開発の実施と質の高い人材を育成することを目標として掲げている。

しかし、高等教育機関は近年改善が見られるものの依然として理論・知識習得を偏重し、その結果、卒業生の多くが実社会の要請に的確に応える知識・能力を習得していないという問題がある。また大学・研究機関は資機材や資金の不足により、産業界で使用されるものに比べて旧式の機器やシステムを使用して演習・実習を実施しており、産業界の要求に応えた教育・研究活動の実施が困難な状況にある。さらに最新技術の施設・設備が導入されても、それを十分活用できるだけの教員・専門技術者が不足している。

上述EDSPにおいて、重点分野の一つとして「IT分野の教育強化」が挙げられている。IT分野は他産業分野に比しても技術進歩の速度が早く、産業との密接な連携による実社会の要請に応えた教育の実施が特に求められる分野であり、また同国にとっては近年成長率の高い将来性のある分野と考えられているが、そういった産業界の人材の需要に対し、上述の理由により、大学・研究機関は応えられていない実情がある。

また政策的にも同国ソフトウェア産業発展5ヵ年計画(2006〜2010年)において、2010年までにソフトウェア年間売上高10億米ドル、そのうち日本市場への輸出で4億米ドルの売り上げが目標とされているが、目標達成に向けた課題として、IT分野における日本語のできる人材の不足が指摘されている。

目標

上位目標

IT及びIT関連分野に対し、IT Skill Standard(略称ITSS、わが国経済産業省が策定)レベル3相当の人材が十分に供給されるようになる。

プロジェクト目標

  1. HEDSPIプログラムが適切に運営管理される。
  2. ITの基礎知識及び日本語能力を備えたIT技術者が輩出される。

成果

  1. HEDSPIの組織体制および運営管理システムが確立され、強化される。
  2. 産学連携システムが確立される。
  3. 学部において必要なシラバス、教材等が作成され、定期的に改訂される。
  4. 社会人向けインテンシブコースに必要なシラバス、教材等が作成され、定期的に改訂される。
  5. HEDSPIプログラムを通じてIT業界向けに必要なIT基礎知識および日本語能力を持った学生が教育される。

活動

1-1.
HEDSPIの教職員がITSS及びETSSについてその内容を理解する。
1-2.
HEDSPIの管理部門の役割と権限が明確に規定される。
1-3.
HEDSPIの将来計画を作成する。
1-4.
将来計画に基づき活動計画を作成する。
1-5.
資金管理システムを確立し、強化する。
1-6.
学生管理システムを確立し、強化する。
1-7.
人材管理システムを確立し、強化する。
1-8.
設備管理システムを確立し、強化する。
1-9.
HEDSPIの事業管理が定期的になされる。
2-1.
ビジネス環境及び市場ニーズに対応するためにIT関連企業との連携システムを構築する。
2-2.
産学連携ワーキンググループにおいてどのような連携が可能な議論し、決定する。
2-3.
IT関連企業から奨学金などの財政支援を得る。
2-4.
学部生の就職活動を支援する体制を構築する。
2-5.
卒業生を対象に追跡調査を行う体制を構築する。
3-1.
4,5年生向けのシラバス、講義シナリオおよび教員・学生向け教材を作成する。
3-2.
授業評価システムを確立する。
3-3.
Student Assistantシステムを確立する。
3-4.
カリキュラム検討委員会を組織する。
3-5.
カリキュラム検討委員会で既存のコースをレビューする。
3-6.
レビューに基づき既存のシラバス、講義シナリオ、教員及び学生向け教材を改訂する。
4-1.
インテンシブコース開催に向けたタスクフォースを組織する。
4-2.
シラバス、講義シナリオ、教員及び学生向け教材がタスクフォースのアドバイスを基にして作成される。
4-3.
日本人専門家が講師となりインテンシブコースを開催する。(1年目)
4-4.
カウンターパートが講師となりインテンシブコースを開催する。(2〜3年目)
4-5.
タスクフォース内でインテンシブコースのレビューを行う。
4-6.
レビューに基づきインテンシブコースの内容を改訂する。
5-1.
カリキュラムに沿って1年〜5年生の授業を行う。
5-2.
ITSSの紹介や最新のIT動向に関するセミナーを開催する。

投入

日本側投入

  • 専門家派遣
    1. Chief Advisor / Program Manager
    2. Faculty Advisor / Intensive Course Management/ITSS, ETSS advisor
    3. Industry Collaboration
    4. Educational Management
    5. IT Facility Management
    6. Project Coordinator
    7. Math Basic
    8. Engineering Basic
    9. Computer Science
    10. Programming and Programming Language
    11. Network and Network Management
    12. Database and Information System
    13. Knowledge Engineering
    14. Software Design and Development
    15. Computer and Real-time / Embedded System
    16. IT Japanese
    17. Project Management
    18. Leadership Mechanism
    19. Communication Skills
    20. Customer Negotiation Mechanism
    21. Software Development Process
    22. Quality Management in software development
    23. ETSS Programming
    24. RTOS Programming
  • 本邦研修
    • 2009年国別研修
    • 2010年国別研修
    • 2011年国別研修
  • 機材供与
    • 円借款購入対象外のIT専門書籍

相手国側投入

  1. 必要な教員の配置。(ハノイ工科大学は候補者を60名程度選定済み。フェーズ1では、第6学期までの科目担当者を確定している。)
  2. プロジェクトの事務局を担う事務職員およびネットワーク管理等を担う技術職員が配置される。
  3. 事務所スペースおよび什器等、必要な機器の提供。