写真提供:松村茂久
ベトナムでは、急速な経済発展にともなって、全国的に都市化が進み、農村地域からの急激な人口流入、住宅不足、違法建築の横行、交通渋滞、水不足、環境悪化などが複合的に絡み合い、都市問題として顕在化してきている。このような都市問題は、ハノイ市やホーチミン市のような大都市のみならず、他の中小都市においても顕在化してきており、適切な都市計画の策定とその管理の必要性が強く認識されてきている。
これに対して、ベトナム政府は、2004年に建設法を施行し、地方人民委員会が都市計画(空間計画)を策定することを義務付けし、2005年・2007 年には、関連政省令の整備を行った。さらに、ベトナム政府は、2…