近年、ベトナム社会主義共和国(以下「ベ」国という。)では、政府による保健医療改革、急速な経済成長による副次的効果や各国の開発パートナーの援助によって、乳児死亡率、妊産婦死亡率、出生時平均余命等の全国平均の基礎保健指標は年々改善されてきている。しかし、貧困層や地方住民、少数民族の保健指標は全国平均と比較すると極めて低く、その格差が課題となっている。「ベ」国政府は乳児死亡率(2000年36.7/1000出生→2010年25/1000出生)、5歳未満児死亡率(2000年42/1000出生→2010年32/1000出生)、5歳未満児低体重率(2000年33.8%→2010年20%未満)等、ミレニアム開…