大野専門家からの活動報告と雑感

2011年10月5日

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ベトナム・ハノイではバイク、四輪車のけたたましい警笛とエンジン音がベトナムの活気を象徴しているかの如く街中を響かせている。また、交通が少し混雑すると数多くのバイクが四輪車の隙間を水が流れるがごとく割り込み、四輪車も負けまいと前へ前へと進んで行く。交差点での無理な進入や反対車線まで溢れての滞留が渋滞の原因となることにも意を介さず、自分が早く前に進むことが「円滑」と考えているようである。

また、道路横断は手を挙げても車両は決して止まってくれない。横断するには交通流の途切れを探し、意を決して横断を開始しなければならない。しかし、ベトナムの人たちは、さほどこの危険性を感じている様子はなく、平然とバイクや四輪車の流れの中を泳いでいく。安全・安心の尺度は、我が国と大きく異なっている。

交通規制は、歩行者や車両による交通流を安全かつ円滑に処理するためのルール設定を行い、道路交通の環境を整えることにより道路交通の安全と秩序を実現するものである。

ベトナムの現状では、交通の整序化が不十分であり、その原因のひとつは残念ながら未熟な交通社会にあるように思える。

PPAにおいて、このような現実と理論の乖離のなかではあるが、やがて国民の足が二輪車から四輪車に代わるであろうという予測をも踏まえ、交通安全の代表的手段である3Eの一つである交通工学(Engineering)の教育の充実に取り組んでいる。

(交通規制と交通管理担当:大野優治)